当店は博多駅の中にありますので、福岡県外からもお客様がいらっしゃいます。そんな博多の街にショートステイな方は知っていてもあまり役に立たないかもしれない博多弁をあれこれご紹介いたします。 よか (形容詞)(福岡近郊で使用)「良い」の意。「それいいね」では無く、「それよかね」と言う。主に同年及び年下に使い、目上に対しては「よかですね」と言う。山笠の時に、小さい子供が友達のおもちゃなどを見て、「よか~」と締め込み姿で言うのは本当かわいいです。 ~ば (助詞)(福岡近県で使用)「~を」の代わりに良く使う。「風呂ば沸かして」や「酒ばこうて(買って)来て」などです。居酒屋などで、県外から来ているアルバイトの学生さんが「小皿ばちょうだい」とお客さんに言われ、「こざらば」て何ですか?と店長さんに聞きに行きます。 いぼる (動詞)「田んぼ」等の「ぬかるみ」に自分の足が入って行く様子。他人の足なら「いぼりようよ」と教えてあげます。今の子供達にはもうあまり無い感覚かもしれませんね。 しゃばい (形容詞)「ぼろい」、「弱い」の意。物がすぐに壊れたりすると「しゃばかー」とぼやきます。山笠の酒席で早々にダウンすると「お前、しゃばいったい!」と言われます。同義語で「しけ」もあり、「しけとー」とぼやいたり「しけとったい!」と怒ったりします。 ふうたんぬるい (形容詞)「どんくさい」、「はっきりしない」などの意。せっかちな人が多い博多で、言われたく無い言葉ランキングの常連。山笠などで、ぼけーとしていたら、「お前、ふうたんぬるかったい!もうちょっと、しかーと、してんやい!」と怒られます。 えずい (形容詞)「怖い」の意。「怖かったねー」は「えずかったねー」となり「怖がっているね」は「えずがっとんしゃーね」となります。子供達だけで公園で遊べない、本当「えずい」世の中になってしまいました。 わからんちん (名詞)「わからずや」の意。言うことを聞かない子供や部下に向かって言ってみましょう。「こげな わからんちんな ほっぽらかいとくけんね」と。他にも「ばかちん」「あんぽんちん」のように良くない意味の語尾に「ちん」が使われることが多いようです。 ぶすくれる (動詞)「ふてくされる」の意。美女がふてくされているのを見て「じょうもんさんのぶすくれとー」といった具合で使う。 ふくらかす (動詞) 「ふくらませる」の意。 ドーム(ホークスの応援)の7回裏に向けて、ジェット風船をうまく膨らませられなくて焦ったときは、お隣の人に向かって「この風船ば ふくらかしちゃってん」とお願いしてみては? いわせん (形容詞)「何も言わせないほど素晴らしい(=文句なし)」の意。博多の人に「お前、いわせんね~」と言われたら「私はしゃべったらいけないの?」と思ってしまいそうですが、実は違います。あたなが格好いい人だと褒められているのです。 こうかる (動詞)本来は「でしゃばる」の意なのですが、最近は「威張る」「生意気にする」の意が多いと思います。「威勢がいい」とは違いどちらかというと悪口の方になります。「あいつはこうかっとーけん、すかん」といった具合。中学高校時代は多少「こうかり」ますよね。 ぎょうらしい (形容詞)「わざとらしい」「おおげさ」の意。みなさん、「ぎょうらしい」チラシや勧誘の電話には気をつけましょうね。 「おうぎょう」も同義語です。 すったり (形容動詞)「さっぱり」「全然だめ」の意。小倉競馬、門司・小倉・久留米競輪、若松・芦屋・福岡ボート、飯塚オート。これは全て福岡県内にある公営ギャンブルです。そこで交わされる会話が「かすりもせん。すったり やった。」 ちゃちゃくちゃら (名詞)「めちゃくちゃ」の意。「昨日同窓会の飲み会でくさ~、み~んな飲みすぎて最後はも~ちゃっちゃくちゃらやもん」という感じです。音がとても面白かですね!